9月28日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は、「人体冷凍技術」が中国で注目されているとの記事を掲載した。
中国では伝統的に、死後も遺体を保存して来世に備えるという考え方がある。四川大学の歴史学者・黄偉(ホアン・ウェイ)教授は「中国人は古くから人体の保存や長寿に関心を持っている」とし、富裕層の間では特に欧米で発展した人体冷凍技術にも関心が高いと指摘している。
実際に、液体窒素などを使った超低温による人体の冷凍保存を手掛けるアリゾナ州のアルコー延命財団、ミシガン州の研究所では、すでに中国からの引き合いがあったり、中国向けに業務展開の準備を進めたりしているという。
しかし、武漢大学の生物学者・鄭従義(ジョン・ツォンイー)教授は、「こうした技術を使っても生き返ることは不可能で、将来的にも難しい」と指摘。人体の冷凍保存を信頼しすぎないよう注意を促している。
レコードチャイナ 2014年10月8日