中国郵政はこのほど、未来に届く手紙だけを送ることができる未来郵便局の実店舗を北京の琉璃厰にある文化街に開局。10日、張蒙さんが、2020年10月10日に、自分に届く手紙を投函していた。手紙には、投函者の夢などが込められている。北京日報が報じた。
約80平方メートルの同郵便局の中は、レンガの床でレトロな雰囲気が漂い、カウンターには手紙を送る際に必要なペンや修正液、ノリなど置かれていた。真ん中には、中国ではおなじみの1メートルほどの高さの緑のポストがあり、「私の2020年の夢ポスト」と書かれていた。
中国郵政未来郵便局北京本部の張旭東・局長によると、同郵便局は未来に送られる手紙だけを受け付け、利用者は、未来の自分や家族、友人などに手紙を送ることができる。
物理学者アルバート・アインシュタインが、1938年に開催されたニューヨーク万国博覧会で、「5000年後の子孫」に宛てた手紙を書いたのをヒントに、中国郵政は2010年10月10日、未来郵便局を設置した。手紙が届けられるのは10年後の2020年10月10日。ただ、これまでは、専用の実店舗はなく、普通の郵便局が未来に送る手紙も受け付けていた。
届けられる時に、住所が変更してしまった場合はどうなるのだろう?張局長によると、利用者は投函する際に、証書を受け取ることができ、住所が変更した場合は、中国郵政のオフィシャルサイトで、問い合わせ番号や受取人の名前などを入力して変更することができる。
2010年以降、未来郵便局は中国全土で、約300万通の手紙を受け付けた。これらの手紙は2020年に、中国の各地に届けられる。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年10月14日