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中国、小都市で急速成長する電子商取引

人民網日本語版 2014年10月14日15:15

1線都市を固めてから、2線、3線都市での計画配置を行った電子商取引大手は現在、その目を農村部を含む県級市に向け、町や農村部で宣伝を展開している。河北省石家荘で開催中の第1回O2O電子商取引博覧会で、ある専門家は、「電子商取引大手は現在、県級市に目を向けている。同地域は今後数年の間に成長が最も著しくなるだろう」との予測を語った。新華網が報じた。

河北省中南部に位置する清河県は、中国最大のカシミヤ産業集結地だ。近年、同県で最も特色ある産業となっているのが電子商取引。中国内陸部での発展のモデルケールとなっている。同県では2006年に電子商取引が登場し、東高荘村は現在、大手ショッピングサイト「淘宝網」でショップを大規模に展開する「三大村」の1つに発展。村民の平均年収は5万元(約87万5千円)を超えている。同村で、電子商取引事業に従事している村民は5万人おり、昨年のネット上での売上額は15億元(約260億円)を超えた。うち、カシミヤの糸の販売額は、「淘宝網」の同ジャンル全体の74%を占めている。

この74%という数字について、同県の商務局の李玉氷・局長は、「ネットで販売されているカシミヤのほとんどが清河産ということ。淘宝網以外に、当県は中国初のカシミヤ専門の電子商取引プラットホーム『清河カシミヤ国際交易センター』を立ち上げた。当県のカシミヤは、中国各地で人気となっており、その点、電子商取引は欠かすことのできない役割を担っている」と語る。

河北科技大学で電子商取引を専門に教える高文海・教授は、「清河県で電子商取引が急速に発展している主な理由は、それを支えるカシミヤ業があるためで、産業全体が豊富な商品を提供することができる。電子商取引は実体経済に依存しているが、同時に実体経済に変化ももたらした。実体経済はオフライン産業に依存しているが、オンライン市場の発展によって、従来の市場から新たな業態が生まれ、時空の境界を打破。特色ある産業の発展の転換、グレードアップを加速している」との見方を示す。

李局長は、「電子商取引の台頭により、人の流れや物流、マネーフローなども活性化している。現在、当県はカシミヤの加工、オフライン販売、オンライン販売の産業チェーンが形成され、それと同時に物流などの第三次産業も発展している」と語る。

県級市において電子商取引経済は急速な発展を見せているが、人材やインフラなどにおける課題も多い。専門家は、「留まることのできる人材を集めるのが難しい。電子商取引を専門にする人材の不足が、県級市の中小企業にとって電子商取引発展の足かせとなっている」と指摘している。(編集KN)

「人民網日本語版」2014年10月14日

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