世界のがん発症率が急上昇しており、既存の治療手段では現場の需要を満たせなくなっている。広州中山大学が13日に発表した情報によると、同校の中山医学院の顔光美教授が率いる研究チームは、海南島での分離によって得られた天然ウイルス「M1ウイルス」が、肝臓がん、直腸がん、膀胱がん、悪性黒色腫を含む体外で培養された各種がん細胞のみに感染してこれを破壊し、正常な細胞に副作用をもたらさないことを明らかにした。中国新聞網が伝えた。
動物実験によると、尻尾の静脈から注入されたM1ウイルスは腫瘍組織に集まり、腫瘍の成長を抑制し、正常な器官に影響を及ぼさなかった。細胞レベルと動物実験の他に、同研究チームはガラス管内で培養した臨床標本の模型により、上述したウイルスの有効性と特異性を証明した。
この研究成果は、新型天然ウイルスのM1が腫瘍細胞のみを攻撃するメカニズムの解明、新型標的薬の開発にとって重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年10月15日