中国国家衛生計画出産委員会は3日、特別記者会見を開いた。中国疾病予防コントロールセンター伝染病予防コントロール所所長助理、媒介生物コントロール室長の劉起勇氏は、「中国の病気を媒介する生物は種類が多く、分布が広く、拡大を続けている。伝播と輸入のリスクが高まり続けており、薬剤耐性が日増しに強化されている」と指摘した。人民日報が伝えた。
4月7日は65年目の世界保健デーで、今年のテーマは「生物が媒介する疾患」だ。毎年4月は、愛国衛生月間でもある。
世界保健機関(WHO)の定義によると、病気を媒介する生物とは、生物もしくは機械による伝播を通じ、病原生物を伝染源もしくは環境から人類に移すことが可能な節足動物・げっ歯類のことで、主に蚊、蝿、ゴキブリ、ネズミ、ノミ、ダニなどが含まれる。中国のこれらの生物が伝播する疾患には、ペスト、流行性出血熱、マラリア、デング熱、B型ウイルス性脳炎などが含まれる。
近年の観測データを見ると、これらの生物の全体的な密度は安定的に低下する傾向を示している。
劉氏は、これらの生物による疾患の発生には、三つの新しいすう勢があると指摘した。
(一)流行地域・国家からの輸入による伝染病の数が増加している。2013年の輸入によるマラリア感染例は、全体の9割以上を占めた。
(二)すでに抑制されている伝統的な伝染病が、依然として広範囲で流行している。一部地区では、B型ウイルス性脳炎が増加傾向にある。
(三)新しい伝染病が増えており、厳しい情勢を迎えている。
上述した課題に対して、中国は各措置を講じ、生物により伝播する疾患の予防と抑制を強化する。
中国国家衛生計画出産委員会疾病予防コントロール局副局長の張勇氏は、上述した記者会見で、「2013年末現在、全国の農村部における衛生公衆トイレ普及率は74.09%に達した」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月4日