徹夜でゲームをする。携帯をいじってからでないと寝れない。早く寝るつもりがまた失敗。何もすることがないのに寝たくない……。もしかすると、「睡眠先延ばし症候群」かもしれない。専門家は、「長期にわたって徹夜が続くと、体内時計が狂い、睡眠障害を患い、最終的に生活や仕事にまで悪影響が及ぶ可能性がある。すぐに改善に努めなければならない」と警笛を鳴らしている。
「睡眠先延ばし症候群」が現在、多くの人に忍び寄っている。多くの人に共通しているのが、夜になるとインターネットなど、睡眠と無関係の事に夢中になる点だ。特に、インターネットを通して動画を見たり、掲示板に書き込みをしたり、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で遊んだり、オンラインゲームをしたり、音楽を聞いたりするという人が多い。「早く寝てしまうと、なんかむなしい。だから、目をこすってでも、携帯で新着情報の表示がなくなったことを確認してからでないと寝られない」というのが「睡眠先延ばし症候群」が付いている人の「症状」だ。「眠たくて死にそうでも、電気を消して寝る気にはならない。あくびをしながら、目をこすり遊びたい」というネットユーザーもいる。
「睡眠先延ばし症候群」がある人は、まず、何かをしてからでないとという観念にとらわれている。しいては、睡眠時間がもったいないと考えていることさえある。また、日中の仕事が大変であることから生じるギャップともいえる。専門家によると、「理論的には、日中仕事で疲れたら、夜ゆっくりと休むというのが普通。しかし、対抗性強迫観念から、ゆっくり休むほど余計に疲れると感じ、悪循環に陥ってしまう」と指摘している。そのほか、周囲の人の影響を受けて、遅くに寝るという人もいるだろう。
「睡眠先延ばし症候群」は、心理的疾患である可能性もあるが、予防に努めれば、少しずつ改善することが可能だ。改善する方法は、リラックスして、自然にまかせることだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年10月31日