中国で就労する外国人は、外国人に対する報酬としては、世界で最も高い額を受け取っていることが明らかになった。HSBCがこのほど発表した海外駐在員に関する最新調査報告によると、中国で働く外国人のうち、年間30万ドルを上回る報酬を受け取っている人は約4分の1に達した。経済が急成長している中国では、外国人にかなり高い報酬が支払われる一方で、生活費は依然、比較的安い。中国で働くことでより多くの報酬が得られる状況は、外国人が中国への赴任を承諾する上で、大きなモチベーションとなっていることは間違いない。北京青年報が伝えた。
HSBCの調査は、委託された調査会社YouGovにより、今年4月から5月にかけて、HSBCオフショアバンクの顧客計9288人を対象に行われた。海外34カ国・地域で生活する外国人の意見を取りまとめたこの調査では、「現地での居住体験」「経済状況」「子供の扶養・教育」の3分野が、主要指標として設けられた。
報告によると、「中国で生活するようになってから、購買力が高まった」と答えた人は76%に達し、「年間報酬30万ドル以上」が約4分の1を占めた。この額は、外国人の収入を国別で比較した場合、どの国よりも高い。調査対象者の多くは、「中国で仕事をする理由は、より良いキャリア発展を追求していきたいから」と答えた。
外国人に対する調査のうち、収入、財産、可処分所得など「経済状況」の面で、中国はトップに立った。「現地経済に対する満足度」については第5位。「居住体験」は第26位。「子女の扶養・教育」の指標では、中国は第12位だった。
中国に住む外国人の多く(85%)は、「中国の経済状況について満足している」と答えた。この割合の世界平均は62%にとどまった。また、このようなすう勢が今後変わる可能性は極めて低いという認識が広く行き渡っており、「中国成長は今後も持続的に成長する」と予想する人が過半数を占めた(世界平均は33%)。