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南車と北車が合併か 高速鉄道の海外輸出にプラス

人民網日本語版 2014年10月29日14:03

中国の地下鉄・都市鉄道設備メーカー大手の中国北車株式有限公司と中国南車集団公司がまもなく合併する。これにより鉄道業界で世界最大の巨大企業が誕生することになる。「新京報」が伝えた。

▽両社の価格競争は悪循環

北車と南車の前身は中国鉄路機車車両工業総公司で、2000年に2つの会社に分かれて競争相手になった。両社の主業務はどちらも地下鉄・都市鉄道設備製造業で、国有資産監督管理委員会(国資委)が管理し、分かれた当初は営業エリアを南北で棲み分けていたが、現在ではエリアの境界が事実上消滅している。

北車と南車は27日午前、同時に株式取引を停止した。同日夜には、「弊社は重大な取り組みを進めており、10月27日に株式取引を停止しました。弊社は早急に上記の重大な取り組みを行うかどうかを確定するとともに、株式取引停止の日から5営業日以内(取引停止日を含む)に公告を出して取引を再開します」とする公告をそれぞれ発表した。

こうした動きを受けて、市場には両社が合併するのではないかとの憶測が広がった。新華社は消息筋の話として、国務院国有資産監督管理委員会が主導する南車と北車の合併再編は実質的な段階に入ったと報じた。中国工程院の王夢恕院士は、「国が南車と北車を合併させようとしているのは、主として両社が海外で悪循環に陥った競争を展開しているからだ。どちらか1社が海外で200万ドル(1ドルは約108円)で事業を落札すると、もう1社がうちは140万ドルでやりますよという。これではコスト割れで、中国製品がぞんざいに扱われることになる。南車と北車が再編合併すれば、高速鉄道の海外進出にプラスになる」と話す。

▽高速鉄道銘柄の株価上昇率が40%以上に

南車・北車の合併の憶測が流れると、A株市場の高速鉄道関連銘柄が急上昇した。市場関係者は、「28日の高速鉄道銘柄の急騰は南車・北車合併のうわさが引き起こしたもので、両社が合併すれば強い者同士の連合になり、高速鉄道の海外輸出における価格交渉の権限が強まる」と話す。

今年上半期、中国の高速鉄道関連会社の海外での受注額は1300億元に迫り、中国高速鉄道は海外進出戦略に基づき南極大陸を除く6つの大陸へ歩みを進めた。

業界関係者の話によると、「南車と北車の合併を単なる企業の合併とみなしてはならない。実際には、これは国の内部資源の再編であり、先端設備の海外進出戦略の実施に向けた重要な一歩なのだ。今後はますます多くの国内企業が再編の列に加わることを確信する。また南車・北車の再編による競争力の向上は、組立や部品製造などの関連企業にも利益成長源をもたらすことになる」という。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年10月29日

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