北京市はAPEC開催期間中、臨時交通規制を実施する。行政区域内を走る車両は、3日から、ナンバープレート末尾の数字が偶数か奇数かによって通行が制限される。北京交通管理部門の統計データによると、朝の出勤ピーク時、市街地幹線道路を走行する車両の平均時速は37.5キロメートルと、前年同期比18.6%アップした。北京交通警察「122」番にかかってきた渋滞に関する緊急通報の回数は6回、同96%減少した。
APEC開催をきっかけに、北京が深刻な渋滞から抜け出すことなど、果たして可能なのだろうか?交通渋滞緩和のための新たな切り札を、果たして北京は持っているのだろうか?
〇渋滞ピーク時の特別勤務体制スタート、ビッグデータを活用し警察官配備を合理化
統計データによると、北京市の自動車保有台数はすでに561万3千台に達し、1999年時点の114万3千台に比べ5倍に増えた。一方、北京交通管理部門交通警察官の人数は、この15年間、増えるどころか逆に減少しており、1999年に約5900人いた警察官が、いまでは約5800人となっている。
路上で任務にあたる交通警察官の執務率を最大限に引き上げるため、北京公安交通管理部門は、全警察官を「3人1組」とし、約700チームを組織した。彼らの1週当たり最低勤務時間数を決め、全員実名で路上での法執行任務に就くような体制を敷いた。また、「渋滞しそうな区間を先取りして把握し、渋滞する前にスムーズに流す」という業務理念のもとに、特別な時間帯や平常時の朝夕通勤ラッシュ時間帯を対象に、ビッグデータを分析することで、あらかじめ交通状況の予想を行い、タイミングを見計らい広く一般社会に知らせる。また、警察官の事前配備や警察官の配備合理化によって、ピーク時間帯において最多の警察官を配備できるよう取り計らう。