このように、アニメは単に子供のご機嫌取りに使う道具ではなく、傑作なら一人の子供が大人へと成長するのを見届けることができる。漫画は読者を楽しませるだけでなく、感動や考える時間、励ましなども与える。また、ストーリーの中で展開される「友情と愛情」、「忠誠と裏切り」、「自由と束縛」、「生と死」などは、興奮を与え、読者は共感を覚える。さらに、子供達の好きなスタイルでそれらを表現し、子供達は何かを表現することも覚える。これらが、長年連載が続く漫画の魅力だろう。
人気作品は完結しても関連商品は存続
日本では、1つの漫画がヒットすると、関連商品なども売れるようになり、形成されたブランド価値が巨大な影響力を持つようになる。先人の経験を生かし、漫画がゲームにもなり、テレビアニメ版は漫画版より少し遅れて登場し、集結する。また1つの作品が完結すると、また人気作品が登場する。北京電影(映画)学院アニメ学院の孫立軍・院長は、「日本では、アート性や鑑賞性の強いアニメ作品が全体の約15%を占めている。一方、中国はわずか2%。また、日本では1つの作品の『一人勝ち』という状態になったことはない。さまざまなテーマの漫画があってこそ、傑作が誕生する可能性も高くなる」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年11月6日