●アイスクリーム数個分のお金で買える文庫本
文庫本が日本で大々的に普及すると、その内容も豊かになってきた。若者向けの漫画や小説のほか、政治評論、企業マネジメント、社会問題などありとあらゆるジャンルの書物が続々と登場した。文庫本のページ数は約300ページ。分厚いハードカバーの名著や専門書の場合は、上下2冊に分けて文庫化されるのが一般的で、持ち運びがしやすく、買いやすくなっている。
文庫本の価格は大体700円から800円と、単行本に比べるとかなり安い。新刊書をすぐにでも買って読みたい場合以外は、中古の文庫本なら100円で手に入るものが多い。これは、アイスクリーム1個と同じ値段だ。また、文庫本は、駅の売店やコンビニなど、どこででも購入できる。
●文庫本専用の書棚やブックカバーも人気
文庫本ファンには、関連商品にまでこだわりを持つ人も多い。まず挙げられるのは、文庫本専用の革製カバーだ。文庫本は、持ち運ぶことが多いため、紙質の表紙では弱く破損しやすい。このため、文庫本専用カバーが市場に登場した。カバーの材質は、布製や革製などで、カバーで文庫本を保護すれば、本は傷みにくいし、カバーは繰り返し使うことができる。
このほか、日本には文庫本専用の書棚もある。これは、A6サイズの文庫本がピッタリ収まるサイズになっている。なかには、サイズが普通の本棚の約半分の書棚もあり、所蔵本が多い場合は、同じ書棚を2個買って、積み重ねて1つの書棚にすることもできて、スペースの節約になる。さらには、階段の踊り場に置けるタイプもあり、場所を取らず、インテリア効果もアップ、人気が高い。
これ以外の文庫本関連商品に、文庫本ノートや「マイブック」がある。文庫本ノートは、外観は普通の文庫本と同じだが、中身は普通のノートと変わらない。「マイブック」は、文庫本ノートの仲間だが、1ページごとに日付が印刷されており、日記帳のようだ。文庫本サイズの日記帳という斬新なアイデアが、文庫本ファンに大受けした。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年11月28日