2014年11月30日  
 

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中国のナショナリズムは周辺国よりもひどいのか? (2)

人民網日本語版 2014年11月30日14:34

中国の反日デモは外部ではナショナリズムの重要なあらわれとされているが、ここ数年のデモはあまり激しくなくなっただけでなく、デモ自体も減っている。ベトナムで数カ月前に行われた反中デモは暴徒化したとまで言われながら、ベトナムがナショナリズムとされることはなく、実に不思議だ。

中国はアジアで最も開放された市場であり、中国社会は基本的に民族的精神と外国製品に対する態度とを関連づけることはない。韓国と日本の社会は経済では自国保護の意識が目立つ。中国はグローバル化の積極的な参与者であり推進者だ。中国人は違いを尊重し、自国の要素やシンボルをなんとしてでも輸出しようとはしない。中国はさまざまな文明に対して謙虚にへりくだり、欧米社会のように強い優越感をもち、西側の文明が世界を主導することをしっかりと堅持することはしない。

中国の台頭が西側諸国をあわてさせており、世界的局面におけるこのような変化に適応できないのは一種の典型的なナショナリズムだ。こうした気分は米国の対外政策にますます浸透するようになる時、世界の不安定さの中には、あまり公開されていないが、確実に存在する新たな原因がある。

いろいろなところで武力を行使してきたいくつかの国々が、20数年にわたって戦争することなく、周辺小国との摩擦の中で慎み深く慎重な態度を取る中国のナショナリズムを非難する。このようなデタラメな論理が西側の主導する世論で輝きを放ち、また批判精神に満ちた西側メディアは「知らぬが仏」を決め込んでいることは、本来あるべき姿ではない。

強調したいのは、中国社会にはナショナリズムの感情がないわけではないということだ。これほどの大きさの社会で、あらゆることに注目する事例が存在する。だがナショナリズムが中国に与える実際の影響は限定的で、平和的発展が中国社会の普遍的な願いであるだけでなく、ほとんど一種の信仰となっている。中国人はウィンウィンを信じており、ゼロサム主義は多くの人が狂信的で成功するはずのないものとみなしている。

ナショナリズムは全体として時代遅れの概念とみなされるべきだ。ナショナリズムをめぐって論争を続けるのはつまらないことだ。グローバル化の時代にあって、ナショナリズムにはたくさんの天敵がおり、支離滅裂だといえる。ナショナリズムがウィンドウに飾られた服のようなものだとすれば、サイズがそろわず、品物がないことはしょっちゅうだ。ナショナリズムを誇大化するようなことはしてはならない。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年11月30日


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