中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)が閉幕した後、全国各地では次々と、「単独二孩(夫婦の一方が一人っ子の場合、2人目の子供の出産が認められる)」政策の実施が始まった。中国青年報社会調査センターは先週、世論調査の民意中国網とマーケティングリサーチの北京益派市場咨詢有限公司(益派諮訊)を通じて、全国の住民2052人を対象とした調査を行った。調査から、「単独二孩」の申請条件を満たす調査対象者のうち、実際に申請を行った人は24.9%にとどまったことが明らかになった。中国青年報が伝えた。
「申請しなかった理由」のトップは、「養育費が高すぎる(58.1%)」で、「育てるのに膨大な時間がかかる(36.5%)」がこれに続いた。第3位以下には、「子供は一人で十分(32.3%)」、「育児観が変わり、多くの子供を望む人が減った(29.0%)」「急ぐ必要はない。十分に考える時間をとるべき(28.8%)」「申請手続きが煩雑(23.4%)」「住宅が狭い(23.0%)」「仕事による制約がある(22.4%)」「女性側の負担が大きすぎる(15.1%)」などが挙がった。
北京市人口研究所の馬小紅署長は、「『単独二孩』の申請者が少ない状況は、それほど不思議でもない。というのも、数年続けて北京で行われたサンプリング調査によると、『2人目が欲しい』と希望する人の割合は、ずっと25%前後だったからだ。多くの人が二人目を生みたがらない理由は、経済的コスト、教育コスト、時間的コストなど、数え上げればきりがない」と指摘した。
注目すべき点は、「80後(1980年代生まれ)」と「90後(1990年代生まれ)」の調査対象者のうち、「子供はいらない」あるいは「こどもは一人で十分」、すなわち「2人目はいらない」と答えた人の割合は56.8%と、回答者全体の割合(47.3%)よりずっと高かったことだ。この結果は、「80後」や「90後」に代表される若年層の出産観に、すでに変化が生じている現実を物語っている。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年11月28日