中国科学院寒冷地・乾燥地環境工学研究所はこのほど北京市で、中国氷河資源およびその変化に関する調査プロジェクトの結果「中国第二次氷河目録」を発表した。調査結果によると、中国西部の氷河の面積はこの50数年間で18%と大幅に縮小し、年平均で243.7平方キロメートル減少していることが明らかになった。科技日報が伝えた。
同プロジェクトの担当者の劉時銀氏によると、中国の西部には4万8571本の氷河があり、総面積は5万1840平方キロメートル、氷河の規模は約4494立方キロメートルに達する。新疆維吾爾(ウイグル)自治区と西蔵(チベット)自治区の氷河の面積は全国の90%、青海省は7.6%、甘粛省は1.5%を占める。
プロジェクト専門家チーム長の秦大河氏は、「氷河目録の作成は、氷河の全体的な調査を目的としたもの。中国の氷河目録の作成はこれが2回目となった」と述べた。1回目は1978年に始まり、24年をかけて完了した。今回の調査結果は、温暖化を特徴とする世界的な気候変動の研究、西部国防建設、経済発展に重要な基礎データを提供した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月16日