馬さんは靴の修理を初めて既に40年。既に街の「風物詩」となり、馬さんの横には常に忠犬の姿がある。
現在、馬さんの「相棒」を務めているのは2歳のメスの雑種。名前はなく、いつも馬さんの後をついて、馬さんが「オイ!」と言うと、駆け寄ってくる。この犬の母犬も、馬さんが飼い主で、十数年飼い、この犬を生んですぐに死んでしまったという。
馬さんが飼っている犬が物分かりが良いことは、街でも有名で、店番をするだけでなく、冬になると馬さんの足を温めてくれるという。そして、馬さんが坂道を登る時には、前足を使って後ろから背中を押し、正に「バックアップ」する。街の人はそんな風景を毎日のように目にしている。