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並行輸入車の合法的販売がスタート (2)

人民網日本語版 2015年01月09日15:18

だがディーラーは、「並行輸入車の価格の差はごく表面的なものだ。まず並行輸入車は4S店(販売、部品提供、アフターサービス、情報フィードバックを手がける総合的サービス店舗)で売られている同型車種と内装が異なる。次に並行輸入車の多くは中国市場向けに製造されたものではなく、一部の部品を中国の法律法規に合うよう取り替える必要がある」と話す。

販売は上海限定ではない

並行輸入車のテスト事業では国境地点は上海を中心にするが、販売エリアはテスト事業実施企業の既存の販売エリアを中心にする。これはつまり、同試験区外の消費者が合法的な並行輸入車を購入したいと考えた場合は、同試験区で登録されたディーラーがその場所に販売スポットを新設しなければならないということで、短期間での実現は難しい。

とはいえ多くの専門家が、自動車の販売に地域制限を設けるのは難しいとの見方を示す。江蘇省や浙江省あたりの消費者であれば、上海に来て車を買うことなどたやすい上、上海のテスト事業は今後、普及拡大することが予想されるからだという。消息筋によると、新たに認可された福建自由貿易区が、福州保税港区で上海の並行輸入車テスト事業政策をコピーする意向だという。

▽影響

既存の輸入車には打撃

同試験区で並行輸入車のテスト事業を展開することは、まず並行輸入車市場を規範化することだ。匿名の自動車産業アナリストは、「並行輸入車のテスト事業は、国内の自動車代理販売企業にとってまったく新しいルートを切り開くもので、既存の輸入自動車にとっては一定の打撃になる。競争を通じて輸入車全体の価格を引き下げることは、消費者にとってはメリットだ」と話す。

だが業界にはテスト事業の効果を高く評価するべきではないという声もある。並行輸入車は主に価格が非常に高く排気量の大きな高級車、新型車、個性的な車、特別仕様の車にこそ市場があり、こうしたニッチな市場の販売台数は限られているからだという。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年1月9日


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