▽健全で安定した大国関係の枠組み構築に尽力し、域内外の大国とアジアにおける良好な相互作用を推進する。
▽中日関係の鍵を握る1年において、双方が4つの原則的共通認識の実行を基礎に歴史や領土など重大で敏感な問題をうまく処理し、両国関係改善のステップを継続的に踏むことができるかどうか。
▽「中国・ASEAN海洋協力年」において、関係国が中国側と同じ方向に向かい、海洋紛争について対話を図り、係争を棚上げし、協力を推し進めることができるかどうか。
このほか、朝鮮の核やアフガニスタンの問題がエスカレートし続けた場合、中国側がどう対処するかも考えなければならない問題だ。
「全世界に着眼し、周辺に力を入れる」。阮氏は「中国周辺は多くの複雑な要因が集中しており、周辺環境の不確定性が大きいため、中国外交の優先的重点となるのは当然だ」と指摘した。
■注目点3:団結・協力
2015年は中国と発展途上国の団結・協力をしっかりと強化する重要な1年となる。1月8、9両日に中国―ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)フォーラム初の閣僚級会議が北京で開催された。これは中国外交にとって新年初の大舞台であるだけでなく、中国とCELACの全体的協力に全く新たな1ページを開き、双方がさらに高い水準で共同発展と互恵・ウィンウィンを実現する助けとなった。年末には途上国との全体的協力のもう1つの大舞台、南アフリカで開催される中国・アフリカ協力フォーラム第6回閣僚級会議もある。また、上海協力機構首脳会議、BRICS首脳会議、中国・中東欧諸国首脳会議など一連の年次会議の開催も、必ずや中国と関係国との団結・協力を力強く後押しし、国際秩序のより公正で合理的な方向への発展を後押しする。