国家発展改革委員会と中国気象局は12日、「全国気象制御発展計画(2014−2020年)」に関する通知を通達した。同計画によると、北京周辺に国家級気象制御雲・霧物理実験室を建設し、煙霧質・雲・霧・降水・気象制御に関する重大かつ基礎的な重要技術の研究を実施することになる。新京報が伝えた。
◆重度汚染日、人工降雨で煙霧を解消
中国気象局はこれまでに、「『大気汚染防止行動計画』の貫徹・徹底に関する実施案」を通達していた。同案によると、全国各地の気象部門は2015年までに、気象制御により大気質を改善する方法を実現し、重度汚染日に実行可能な気象干渉措置を講じ、人工降雨などにより煙霧を削減することになる。
しかし気象専門家は、「現在は人工的に風を吹かせることはできない。人工降雨によって煙霧を減らすことはできるが、現時点では試験段階であり、補助的な手段にしかならない」と指摘した。
同計画によると、中国は2020年までに整った気象制御作業体制を構築し、人工降雨(降雪)により降水量を年間600億立方メートル以上増やし、人工雹防止保護面積を現在の47万平方キロメートルから54万平方キロメートル以上にする。煙霧の人工的な解消の試験で成果を得る。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月14日