秋の深まりは、中国では大気汚染が原因の煙霧の季節の到来をも意味する。第三軍医大学新橋病院(重慶)耳鼻咽喉科の李紅・主任によると、鼻を正しく掃除することで、病原体の侵入を効果的に防げるほか、有効な煙霧対策にもなるという。
専門家によると、煙霧には、多くの細菌やウイルスも交じっている。呼吸器系は鼻から始まり、その内部にある鼻毛や粘膜、粘液などが、大気中に含まれる有害物質の体内侵入を防ぐ。しかし、そこに付いた細菌やウイルスが掃除されなければ、時間と共に体内に侵入する可能性がある。そのため、鼻をよく洗うことが、細菌やウイルスの侵入防止の効果的な方法となるのだ。
李主任は、「煙霧が発生している時、鼻を正しい方法で洗えば、吸い込まれるアレルゲンやホコリなどの汚染物質を洗い流すことができるほか、鼻の内部を掃除し潤いを保つのにも役立つ。そうすることで、鼻の役割が正常に働き、アレルゲンや汚染物質がのどや気管、気管支などを刺激するのを防げる」としている。
具体的には、頭を下げて、手のひらに貯めた水を鼻に入れ、それを出すというのを数回繰り返す。その時、鼻くそも一緒に洗い流さなければならない。塩水の入った瓶をつるし、管を鼻に2-3センチ入れて、鼻くそなどを洗い流しても良い。
同病院栄養科の王建・主任によると、煙霧が発生している日は、デトックスも重要。例えば、シロキクラゲやヤマイモやユリネ、ハスの種、ナシ、ダイコン、レンコンなどを食べると、肺のデトックス効果が期待できるという。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年10月31日