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李肇星元外交部長、講演で外交部長時代の話を披露 (2)

「率直な意見交換」の裏の意味は「意見の相違」

人民網日本語版 2015年01月16日15:07

 2004年にフィンランドを訪れた際、李元外交部長はフィンランドの外交部長に「フィンランドは世界の進歩にどのような貢献を果たしたか」を聞いた。するとフィンランド外交部長は「あなたのネクタイはすばらしい。中国製でしょう。しかし、ネクタイは、実はフィンランドで発明されたのです」と答えた。フィンランドは気温が低いため、漁師は漁の際に防寒のために首に布を巻いた。その後、漁師以外の人もファッションのために首に布を巻くようになり、そこからネクタイが誕生したという。

 長い歴史を持つアフリカのエチオピアを訪問した時も、李元外交部長は同じ質問をした。するとエチオピアの外相は「今あなたが飲んでいらっしゃるものは何ですか?」と尋ねた。李元外交部長が「コーヒーです」と答えると、エチオピア外相は、「コーヒーは、エチオピアのロバが発見しました。エチオピアの農民が、ロバがある植物の葉を食べると元気になることを発見し、その葉を煮出した汁を飲むと頭がすっきりすることがわかったのです。これがコーヒーの始まりです」と述べたという。

 李元外交部長は「これらの経験から、私は、『多くの物は人々が労働の中で創造してきたもの』ということを学んだ。人々に永遠に感謝の気持ちを持ち続け、人々を師と崇めなければならない。労働者は我々の親のような存在」と語った。

▽「率直な意見交換」=「意見の相違」

 李元外交部長はさらに、外交関係のニュースでよく使われる言葉「率直」について、「『率直な意見を交わす』という言葉の真の意味は何だろう?異なる意見であっても発表するということだ。もし、新聞に『2カ国の首脳が率直な意見を交わした』と書かれていたとしたら、それは、双方に意見の相違があったということ」とユーモア交じりに語り、会場は笑い声に包まれた。(編集SN)

 「人民網日本語版」2015年1月16日


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