人民網日本語版は、中国の新聞報道を翻訳した記事を理解する上での手助けとなるため、「中国時事用語集(中日対訳)」を開設しました。「中国時事用語集(中日対訳)」には中国の新聞報道に使用される政治・経済・社会・文化・法律などの用語を幅広く収録し、定期的に更新する予定です。読者の皆様のお役に立てれば幸いです。
■「蓝军」と「仮想敵部隊」
中国では、「蓝军」は「蓝军部队」や「假想敌部队」とも呼ばれ、軍事演習において敵軍を演じるために編成された部隊を指します。それに対して、味方の部隊は「红军」と呼ばれます。このように「赤」と「青」という色で区別するのはいかにも中国らしいです。一方、日本では、航空自衛隊の仮想敵部隊は飛行教導群(アグレッサー部隊)と呼ばれています。
■「口碑」と「口コミ」
中国語の「口碑」はもともとある人に対する口頭での評価を意味していましたが、現在では人にも物にも使われています。「口コミ」とは物事の評価に関わる「口頭でのコミュニケーション」の略とされ、「クチコミ」とも表記されます。つまり、中国語でも日本語でも、元々は口頭による評価の意味でした。ただ、インターネットが普及した現代では、掲示板やブログでの書き込みも「口碑」や「口コミ」と呼ばれています。
■「500强」と「500社番付」
「500社番付」とは、アメリカの経済誌「フォーチュン」が毎年発表する「世界企業500社番付」(Global500)のことで、言わば一つのランキングです。何らかのランキングの場合において、中国語では「~强」以外に、「前~」という表現も使われます。例えば「前十名」、「前100强」などです。それに当たる日本語は、「ベスト10」や「トップ10」「上位100(社)」などの表現が一般的です。(許永新)
「人民網日本語版」2015年1月19日
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