北京の春節(旧正月、今年は2月19日)名物「地壇文化廟会」(縁日)が10日、タイのバンコクで開催される。同縁日が海外で開催されるのはこれが初めて。北京日報が報じた。
1985年に始まった同縁日は、皇帝の文化や民俗文化などの集大成で、これまでに29回開催されてきた。縁日の規模としては、中国国内最大で、最も有名だ。今年はタイのバンコクで、現地の人々と新年の到来を祝う。
同縁日では、北京を代表する工芸品の景泰藍(銅製の七宝焼き)や雕漆(漆器)、ユネスコが世界無形文化遺産に認定した剪紙(切り絵)などのほか、中国結び、絹人形、鼻煙壺など、中国政府が認定する無形文化遺産15種類が披露され、中国文化の魅力が伝えられる。
また、1669年に創立され、歴代の中国皇帝に中国医薬を提供してきた中国医薬の老舗「同仁堂」や、インドネシアのスカルノ初代大統領、カンボジアのノロドム・シハヌーク国王などの帽子を製作してきた帽子屋「盛錫福」、600年の歴史を誇る北京ダックの老舗「便宜坊」など、老舗ブランド4社もバンコクに集合する。
その他、飴細工や飴絵、糖画、中国ゴマ、土人形などの民間工芸品や、中国独特の伝統文化で世界の人々に愛されている雑技や京劇なども登場する。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月4日