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春節目前、各国が中国人観光客の抱え込みに躍起

人民網日本語版 2015年02月02日14:23

春節(旧正月。今年は2月19日)を目前に控え、世界の旅行会社が中国人観光客の呼び込みに躍起になっている。ビザ申請条件の緩和、美食、人気芸能人、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)なども、中国人観光客の目を引くためのアイテムとなっている。環球網がシンガポールメディアの報道を引用して報じた。

マレーシアは最近、春節に合わせて、中国人観光客を対象にビザ申請に必要な手数料を免除すると発表した。同国観光省長官は「同対策は、中国人観光客を呼び込むためで、そのほかの市場開拓のためではない」との見方を示している。また、インドネシアも最近、中国人を対象に、アライバルビザ申請に必要な手数料を免除するとした。さらに、昨年末、米国と中国は、互いのビジネスビザや観光ビザの有効期間を延長することで合意に達した。その他、インドも、中国人観光客を対象にした、アライバルビザのオンライン申請を受けつけると発表した。これまでずっと、中国で人気観光先となってきたタイも、ビザに必要な手数料を免除し、中国でも人気の俳優・マリオ・マウラーを「文化大使」に任命した。

春節期間中の中国人観光客の訪問に合わせて、オーストラリアが水産品やワインを宣伝するなど、各国は特産品を前面に出しているほか、米国のホテルはスタッフを中国に派遣して中国語を学ばせたり、中国で縁起が悪いとされている部屋番号を取り換えたりしている。また、各国のショッピングセンターは、中国語が話せるスタッフを配置したり、中国の銀行間決済ネットワーク「銀聯カード」の使用を可能にしたりして、中国人観光客の抱え込みに躍起になっている。

英国は先月、微博(ウェイボー)や微信(ウィーチャット)を通して、代表的な建築物や観光スポット、有名人などの「中国語名称」を公募し、話題になった。

各国のこれら措置により、中国人観光客にとって海外旅行が一層便利で快適になっている。国連世界観光機関(UNWTO)によると、中国人観光客の旅行先選びに影響する要素は、「ビザの手続きが簡単か」、「直行便があるか」、「中国語が話せるガイドがいるか」、「税金還付や割引、便利な決済方法があるか」、「中国で宣伝をしているか」の5点だ。(編集KN)

「人民網日本語版」2015年2月2日

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