◆記者:まもなく迎える2月の春節には、訪日中国人観光客の数は恐らく史上最多になるだろうと予測されていますが、2015年に多くの中国人を迎えるために何か取り組みはされていますか。
久保氏:昨年沢山の方に日本に来て頂きましたが、我々はより多くの方に来て頂きたいという風に思っております。一つは、今まで日本側のプロモーションというのが、北京、上海、広州という沿岸部の大都市が中心だったのですが、できればその他の沿岸部の都市も対象にしてプロモーションを強化したい。もう一つは、経済成長が著しい内陸部の地域にも日本のプロモーション、コマーシャルを強化していきたいです。これが一つ目です。
もう一つは、中国人の方が来られるのは、東京、富士山、京都、大阪に集中しています。若干北海道、沖縄といったところにも来られ始めていますが、違う地域にも日本の魅力はありますので、できればそういった地域にも来てもらいたいというプロモーション、コマーシャルを強化していきたいというのが2つ目です。
三つ目は季節ですね。中国の方が沢山来られるのは春節、夏休み、国慶節ですが、それ以外の時期にも来て頂きたいと思っています。例えば、これは大分浸透してきましが、春の桜、秋の紅葉です。まだなかなか普及していないのが冬のスノーリゾートです。日本はスノーリゾートの国でもあるので、このように色々な季節に来て頂けるようなプロモーション強化をしていきたいです。結果としは2015年には昨年以上に中国の方に来て頂き、日本の魅力を味わって、見て、感じて頂くことをしてもらいたいです。
◆記者:中日関係は政治的にどちらかといえば難しい時期ですが、観光交流は大事であるということを双方とも感じていると思いますが、日本側としてはどうお考えでしょうか。これと合わせて、人民網のユーザーにメッセージをお願いします。
久保氏:おっしゃるように、様々な分野の交流がありますが、私どもも国民レベルので観光交流というのは非常に重要だと思っています。中国から来た諺だと思いますが、日本でも「百聞は一見にしかず」と言います。実際に行ってみて、我々としては来て頂いて、見て、体験して頂いて、ということが非常に大事だと思います。色々な情報を中国で見たり聞いたりされていると思いますが、「百聞は一見にしかず」ということでぜひ一度日本に来て頂いて実際の日本を知って頂くのが大事なことだと思っておりますし、そういうことをやって頂ければと思っています。太田国土交通大臣も昨年11月に上海で李金早中国国家観光局長とお会いし、観光交流は非常に重要な分野で、一層日中の交流を観光交流を通して強化していこうで意見が一致しております。その意味で沢山の方が中国に来て頂いていることはありがたい話でありますし、さらに増やしていきたいと思ってるんですが、日本から中国に行く方が減少傾向にありますので、私どもとしては相互交流が大事だという認識から、日本から中国へいく旅行客も増やしていこうということで、私でも観光庁だけではなく、民間の色々な観光団体とも一緒になってそういう取り組みも強化していこうと思っております。
最後に、ぜひ春節の時期に合わせて、あるいは今年沢山の中国の方に日本に来て頂いて、日本の魅力を味わって頂きたいと思います。日本は非常にいいものがあります。季節も変化に富み、面白いと思います。ぜひ日本に来て頂ければと思います。
また、人民網の皆さま、日本には沢山の福があると思いますので、ぜひ春節の時期にお越しください。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年2月16日