私どもの強みはやはり中小企業の育成と、地方の振興という我々の強みがあるので、そういう意味で今後の中国の経済発展のあり方とは一致してくるんではないかと思います。したがって、我々としてはこういった形の交流を、中国が要請すれば、今後もぜひとも進めていきたいと思っております。
◆記者:鄧小平さんに対してどんな印象でしょうか。
三村;鄧小平さんが1978年に日本に来られて、そのとき私どもの君津製鉄所というところで工場見学されました。そのときに君津製鉄所で鄧小平閣下が書いたのがこれです。「中日友好の道はこれからますます広くならなければいけない」と。そのためにみんながんばろうではないかと。こういうことを書かれました。我々にとって非常にいい言葉です。本物は君津製鉄所にあるんです。これはそれのコピーです。これが商工会議所ではなく新日鉄の立場に立ちますと、これが一つの中国との交流のベーシックな考え方で、我々はそれ以降30年にわたり、宝山製鉄所を建設し、宝山との関係もその後極めて良好な関係を保ちながら、ここまできております。鄧小平閣下が言われたことを実践している企業は他にもたくさんあると思いますが、ここに存在することはご認識頂きたいと思います。
◆記者:中国はまもなく春節を迎えます。人民網のユーザーに対して何かメッセージを頂けないでしょうか。
日本には中国の観光客が年間250万、昨年より80%増しという形で来て頂いていますね。250万というのは中国の人口に比べればまだまだ小さいですが、その方たちが日本に来て感じること、あるいは見て、聞いて、触るということは非常に大事なことで、自分たちが聞かされている日本人とは違う日本人がある、街は綺麗で人は親切で食べ物もおいしいと、今までと全然違う日本人観をもったなと、思って帰って頂いている人が大部分です。私もこれを大歓迎致します。自分の目で見て、自分の身体で感じたことを一番大切なものとしていただければと思います。ありがとうございました。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年2月16日