春節(旧正月、今年は2月19日)の連休は、多くの中国人にとって家族団らんの貴重な時間となるが、この期間に海外旅行に出かける人も少なくない。春節期間中、中国人観光客は、日本やシンガポール、スペイン、ロサンゼルスなどを席巻し、「買い物合戦」を繰り広げた。これにより、一部のデパートは過去最高の売上を記録し、ホテルや空港は飽和状態に陥った。北京晨報が伝えた。
中国人が「爆買い」する温水洗浄機能付き便座
■日本 便座がほぼ品切れ状態に
毎日新聞は22日に、「春節商戦 中国マネー列島席巻」という記事を掲載した。百貨店の売上高は、予測を超えて過去最高を記録し、日本列島は、「中国マネー」に沸いた。その一方、ホテルや空港の受け入れ能力はすでに限界に達していた。
家電においては、従来から中国人に人気の電気炊飯器は依然売上が好調なほか、今年人気が急激に上がったのが温水洗浄便座だ。秋葉原の家電量販店の販売員は、「便座はほぼ品切れ状態」であることを伝えた。便座メーカーの担当者は、「海外市場向けの製品の売上げは、前年比2倍となった。今も生産を拡大している」と説明した。
米ワシントン・ポストのウェブサイトは最近、「中国人観光客は日本に寿司や買い物を楽しみに訪れているが、現在ますます多くの中国人が、お金では買えないものを満喫している。それは、新鮮な空気だ」と伝えている。
北海道のさっぽろ雪まつりにも大勢の中国人観光客が押し掛けた。ここでは、ほぼすべての氷像やラーメン店の前で中国語が聞こえてきた。
常日頃から、中国人観光客はしゃべり声が大きく、周囲の人の気持ちを考えないと不満を述べる人がいる。しかし、ある日本のレストランのオーナーは、「もし中国人観光客がいなければ、日本の観光業は生きていけない。だから、我々は不平・不満は口にしたくない」と語った。