昨今の中国人の日本旅行ブームを受け、航空会社も新たなビジネスチャンスをつかもうとしている。中国の格安航空会社(LCC)・春秋航空は上海で26日、今年3月に中国―日本を結ぶ5路線を新たに就航させると発表した。就航するのは北海道の旭川と上海、大阪と四川省成都市・河南省鄭州市・陝西省西安市・福建省晋江市をそれぞれ結ぶ便。中国新聞網が伝えた。
中国人観光客による日本旅行ブームの兆しは昨年からすでに見られていた。在上海日本国総領事館の湯本裕紀氏によると、2014年の訪日ビザ発給件数は、上海、浙江省、江蘇省、安徽省、江西省の5地域だけでも87万4千件に達し、過去最高を記録した(2013年は37万1千件)。
日本メディアは「中国の春運(旧正月の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)は経験したことがないが、日本を訪れる中国人観光客を見るだけで春運のすごさが分かる」と報じている。ある日本の料理店オーナーは「中国人観光客がいなければ、日本の観光業はやっていけない」と語った。
国際原油価格の下落に伴い、中日間の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)は往復約200元(約3800円)にまで引き下げられ、日本旅行がよりリーズナブルになった。3-4月には桜が見ごろとなるため、日本旅行はさらなるピークを迎えることが予想される。春秋航空はこの時期に狙いを定め、上述の5路線の就航を決定した。
うち、上海と北海道旭川を結ぶ路線は唯一の定期直行便で、札幌に続き、上海と北海道を結ぶ第二の路線となる。毎週月・木に運航され、片道の特別価格は499元(約9500円)。
昨年7月以来、春秋航空は中国と日本を結ぶ6路線(上海から北海道札幌までの1路線と、重慶、武漢、天津、蘭州、青島から大阪までの5路線)を新たに就航させている。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年2月28日