春秋航空は13日、上海発・台北行きの「お見合い便」を運航した。大陸部と台湾地区から男女18人が、空の上で愛を語り、台北を旅する3泊4日のお見合いツアーに参加し、早くも4組のカップルが誕生した。同航空が14日メディアに明らかにしたとして、中国新聞網が伝えた。
春秋航空は2010年頃から、職業や職種によって部門ごとの男女のバランスが悪いことに注目していた。地上サービス部門は女性が多く、修理メンテナンス技術部門は男性が多く、仕事の関係で交際範囲は限られ、男性が余っている部門があれば女性が余っている部門もあった。そこで紅娘サイト(仲人サイト)を立ち上げ、企業の内外でさまざまなお見合いイベントを行った。同航空の責任者によると、社会にはたくさんのお見合いニーズがあることに注目して、お見合い便の運航を計画し、雲の上で伴侶を探すツアーを開始したという。
今月13日、同航空の上海発・台北行きお見合い便が正式に運航をスタートすると、上海、昆山、深セン、石家荘など各地から参加した16人の若い男女が飛行機に乗り込み、上海を出発して台北に向かった。台北では現地合流組の男女各1人が有名な淡水区の情人橋(恋人橋)で一行を待ち受けていた。
同便が水平飛行に入って、客室乗務員がお見合いスタートの合図をすると、乗り合わせた160人の乗客は興味津々で見守った。お見合い参加者の座席は14-17列で、これより前に座った乗客の何人かが振り返って様子をながめていた。タブレットコンピューター「iPad」(アイパッド)を取り出して、目の前で展開されるお見合いショーを記録する乗客も相次いだ。
1時間半と短い運航時間に、早くも4組のカップルが誕生した。台北の情人橋に行くと、女性の張さんと男性の林さんが待ち受けており、愛を求める旅の一行に加わった。
同航空によると、上海から台北や高雄への便が開通し、台湾居民来往大陸通行証(台胞証)やパスポートをもった旅客が旅客全体の50%を占めるようになった。また格安航空会社(LCC)の参入により、これまで航空機を利用しなかった台湾地区住民が大陸に来られるようになった。同航空は今年、上海と嘉義を結ぶチャーター便、石家荘と台北を結ぶ定期便などを開通させる計画で、より多くの便を開通させて両岸の旅客にサービスを提供したい考えだという。今後は台北発・上海行きのお見合い便を検討しており、台北・上海両岸の若者に千里の距離を越えて出会う機会を提供したいとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月16日