国家統計局が26日に発表した「2014年国民経済・社会発展統計公報」によると、2014年通年の中国のGDP成長率は7.4%となり、初めて63兆元(約1200兆円)の大台を突破した。専門家は「2014年は、中国経済の構造と発展モデルに重大な変化が生じた1年だった。経済成長のギアチェンジが、モデルチェンジと革新に歴史的な余地を提供したことは間違いない」と指摘する。今後、「2つのエンジン」の加速に伴い、中国経済の「行穏致遠(穏やかに遠くまで)」という長期的すう勢はますます顕著になると見られる。人民日報海外版が伝えた。
【2014年の中国経済を総括する6つのポイント】
公報によると、2014年の中国の第1次産業の成長率(前年同期比)は4.1%、第2次産業は7.3%、第3次産業は8.1%となった。専門家は、「農業の情勢は全体的に良好で、工業はハイレベル化に向けたモデルチェンジが進み、消費が経済成長に及ぼす役割が強まった。これらは昨年の中国の産業における『キーワード』だ」と指摘する。
国家統計局の謝鴻光副局長は、2014年の中国経済を総括する6つの言葉として、「経済が新常態に。成長率のギアチェンジは失速ではない」、「経済構造と成長の原動力に大きな変化」、「経済の質と効率が絶えず向上」、「改革開放が活力を呼び起こす」、「科学技術革新が新たな動力を注入」、「国民生活がさらに改善」を挙げた。
中央財経大学経済学院の張鉄剛教授は本紙の取材に対し、「2014年、中国経済は新常態への適応期と調整期を迎えた。データから見ると、昨年の中国マクロ経済は良好な結果を残したと言える。GDPの成長率は以前ほど高くなかったものの、経済構造、発展のコスト、民生といった、経済発展に関わる深いレベルの問題が、かつて無いほどに注目された」と語った。
【成長率の減速は、「失速」ではない】