(15)日本人はなぜ並ぶことが好きなのか?
日本人は並ぶことが好きだ。時には、あまり必要性が感じられない場合でも、きっちりと列を作って並ぶ。たとえば、座席がすべて指定席の映画館でも、日本人はきっちりと列を作って入場を待つ。日本の心理学者・山岡重行氏は、「これは日本人の一種の過剰適応の心理からくるもの。たとえば、映画館がすべて指定席であったとしても、遅い時間に映画館に行くと、自分の席に着くまでにすでに席に座っている他の人に迷惑をかける。『他の人に迷惑をかける』ことは、日本人にとって恥ずかしいことであり、それならば、むしろ早く行って列に並ぶほうがいいと考える」と分析する。