(18)日本人はなぜ学ぶことが嫌いなのか?
江戸時代には私塾や寺小屋などが数多くあった。その頃の日本には無料の義務教育はなかったが、多くの日本人は自分たちでお金を出して寺小屋に通い、文字を習った。実際、その頃の日本人は非常に学ぶことが好きだった。しかし、現在の日本人がなぜ学ばなくなったかというと、日本は学歴社会というものの、実際は個人の収入と学歴との間にほとんど関連性がないからだ。日本は平均的な社会であり、学歴が高ければ高いほど、収入が高くなるという他の国とは違う。学歴と収入に因果関係がなくなれば、学んでも、学ばなくても、あまり大差はない。学ぶことが好きでない人はおのずと増えていった。