安徽省の考古学部門は2014年夏より、蚌埠市釣魚台遺跡の発掘調査を進めており、まもなく終了する。考古学者は同遺跡から、西周以前のものと見られる住宅の遺跡を発見した。専門家は、数千年前から人類がここで生活を営んでいたと判断している。
同遺跡は距離の近い4つの台形の山によって構成されている(現地では大陳跡、二陳跡、三陳跡、四陳跡と呼ばれている)。大陳遺の発掘において、考古学者は住宅の数カ所の痕跡を発見した。壁の基礎があったほか、建築用の穴が確認された。これらはいずれも西周もしくはそれより早期の建築物の遺跡と推測されている。住宅の遺跡の発見により、数千年前から人類が生活を営んでいたと判断できる。
遺跡の発掘において最も多く見つかったのは、さまざまな陶器の欠片で、壺、瓶、鼎などが含まれる。考古学者はその後、大陳跡で紅焼土を発見し、窯があったことを裏付けた。これは西周前の古窯で、人々の生活に必要な陶器を生産していたと推測されている。同遺跡からはさらに大量の貝殻、タニシの殻が見つかった。これにより周辺に水があり、古代人がこれらを食べていたことが分かる。また人々は食べ残した貝殻を使い、生産用の道具にしていた。出土したハマグリには加工した痕跡があり、片方の面が鋭く研がれ刃物代わりにされていた。このハマグリには穴が開けられており、携帯しやすくなっていた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月5日