「安倍談話」に関する政府有識者会議の北岡伸一・座長代理も9日の国際シンポジウムで、日本がアジア諸国を侵略したことを談話で明確に認めてもらいたい考えを表明した。
「村山談話を継承し発展させる会」の共同代表を務める鎌倉孝夫・埼玉大学名誉教授は10日、人民日報の取材に「村山談話の重要な意義は、第2次世界大戦中に日本が中国などに対して侵略戦争を発動したことは歴史的事実であり、改竄はできないことを日本の指導者と国民に警告したことにある。史実を直視し、侵略を反省することの意義は、同様の歴史の悲劇を繰り返さないようにするためだ。だが日本はこの史実に対する認識が明らかに不足しており、日本の歴史教科書が中国侵略の史実に簡単に触れるだけなのも間違っている」と述べた。
姜尚中・聖学院大学学長は朝日新聞の取材に「メルケル首相は講演でヴァイツゼッカー元大統領の言葉を引用して、ドイツが敗戦をナチスからの『解放』と見なしていることを強調し、歴史を直視したことがドイツが国際社会に受け入れられる前提になったと明言した。これは日本社会に対する重要なメッセージであり、『安倍談話』に対する間接的な提言だとも考えられる」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月11日