「女性は極めて強い消費力を持つ層で、電子商取引企業が必ず獲得しなければならないユーザーだ。アリババの馬雲の成功の背後には膨大な数の強大な消費力を持つ女性たちが存在する。だからこそ、2014年の11月11日の「ダブル11」の天猫の取引額が571億元(約1兆1037億円)にも達したのだ。電子商取引企業が狙っているのもこの点だ。頻繁に女性をテーマにしたプロモーション用のイベントを作り、女性ユーザーの定着率やリピート率を増加させている。同時に、「女性経済」(ウーマノミクス)は「男性経済」を動かすことができる。電子商取引企業は、質の高い女性ユーザーを囲い込むことで、高成長によるボーナスを近いうちに手にすることができるだろうと考えている」。
このほか、電子商取引が提供する、オンラインからリアル店舗や体験に誘導する020(オンライン・ツー・オフラインの略)サービスの発展により、リアル資源における争奪戦が繰り広げられている。これについて、莫氏は、「020に対応しようとすると、リアル資源は重要な鍵となる。アリババは儲けた巨額の資金を使って、多くのリアル資源を独占している。他の電子商取引企業にとってはかなりの圧力となっている。とにかく、020プロモーションは一種の持久戦となり、将来多くの電子商取引企業が参入し、消費者もさらに多くの選択ができるようになるだろう」と語った。
(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月12日