未年の春節(旧正月)が終わり、3月8日の国際女性デーを迎えるに際し、どんな祝日もビジネスチャンスにしてしまう電子商取引企業は、顧客をつかもうと、次々とあの手この手のあらゆる手段を駆使した新たな販促プロモーションを打ち出した。中国大手ネット通販サイトの京東や1号店、淘宝(タオバオ)は相次いで女性衣料品や化粧品、ベビー用品などのプロモーションイベントを打ち出し、女性のネット通販市場の争奪戦を繰り広げた。国際商報が伝えた。
■女性はネット通販市場における消費の絶対的主力
中国電子商取引研究センターのモニター調査結果によると、中国消費者の主要なショッピング方法は、徐々にオフラインからオンラインに移行しつつあるという。消費者の50%以上はショッピングの場所をオンラインのショッピングサイトへと移し、女性消費者の70%がリアル店舗よりもオンラインショッピングするほうが多くなっている。また、女性の63%は少なくとも毎日1回はネットでショッピングサイトをチェックし、女性の67%は夫よりもネットショッピングをしている。さらに、女性の48%はリアル店舗で買い物をするとプレッシャーや緊張を感じる一方、ネットショッピングでは感じないと答えている。
2014年モバイル電子商取引のユーザー数のうち、全体の54.9%を女性が占めた。一方、男性のモバイル電子商取引のユーザーは全体の45.1%で、前年の29.5%と70.5%と比べると、女性ユーザーが著しく増加している。また、2014年9月の時点で、アリババが運営するオンラインショッピングモールで買い物するユーザーの70%が女性で、アリババに出店しているショップのオーナーの55%が女性だった。2014年5月、中国の高級ブランドのフラッシュセールサイト「唯品会(vip.com)」に登録している女性会員は、全体の75%を占め、同サイトの売上高も女性による消費が全体の80%を占めている。
中国電子商取引研究センターのネット販売部、シニアアナリストの莫岱青氏は下記のように分析した。