中国農業部(省)はこのほど、2015年農業遺伝子組み換え生物安全監督管理業務案を発表し、「試験紙などのすぐに検査・測定可能な方法により、コストを削減し、モニタリングの範囲を拡大するべき」と提案した。中国農業科学院油料作物研究所が開発した、新型遺伝子組み換え試験紙は、同案で使用が推薦されている製品だ。光明日報が伝えた。
中国農業部は2月上旬、初の遺伝子組み換えクイック検査・測定製品の募集と、測定・検証の実験を行った。同研究所の「Cry1Ab/Cry1Acクイック検査・測定試験紙」は14分内に、40件の異なるイネ・トウモロコシのサンプルから、すべての陽性のサンプルを正確に判別することができた。同製品は実験の対象となった製品のうち、検査・測定のスピードが最も早く、かつ正答率が100%だった。その検査・測定にかかった時間は、その他の製品の半分のみだった。
同試験紙のコストは輸入製品の約4割で、感度などの性能は世界の有名企業の製品に相当する。また同試験紙はトウモロコシの澱粉や糊精、イネのタンパク質など加工製品の検査・測定にも効果的だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月12日