3月14日午後、東京体育館の小さな会議室は日中友好協会制作のドキュメンタリー三部作『証言-侵略戦争』を見るために日本各地から来た民衆で満席だった。
1991年制作の第1作『証言-侵略戦争~人間から鬼へ、そして人間へ』では、かつて中国侵略戦争に参加した元兵士3人が沈痛な思いで、侵略戦争がいかに彼らを人間から鬼へ変えたかを語る。彼らは中国で途方もない大罪を犯したが、中国の戦犯管理所で鬼から人間へ戻り、帰国後は歴史の悲劇を繰り返さないようさらに多くの日本人に歴史を知ってもらうため、自らの経験を語り続けてきた。1995年制作の第2作『証言-中国人強制連行』では、当時中国人労働者の強制連行に加わった日本の兵士と強制連行された中国人労働者が当時の悲惨な状況を語る。2001年制作の第3作『証言-20世紀からの遺言~若者が問う侵略戦争』では、戦争体験者が次第に世を去って、日本の若者が戦争体験を直接聞く機会を失い、侵略戦争の歴史を忘れつつあることを表現し、懸念を表明している。
2時間余りの上映の間、会場は重々しい雰囲気で、静まりかえっていた。上映終了後、観衆は次々に感想を述べた。