携帯の使いすぎで変形したとされる小指 |
中国のネット上では最近、「長期間スマートフォンを使っていると、小指が変形する」という説が話題となり、多くのネットユーザーが、「私の小指も変形した」との声を寄せている。この「説」は本当なのだろうか?整形外科の医師に聞いてみた。人民網が報じた。
北京大学第三病院整形外科の劉忠軍・主任は取材に対して、「変形はありえる」とし、「理論的には、長期間携帯やマウスなどを同じ姿勢で使っていると、指や関節が変形する可能性がある。しかし、それには相当の時間が必要」との見方を示した。そして、「通常、指や関節の不調や痛みを感じるのは、関節付近の筋肉や筋膜で、腱鞘炎のような炎症が起きているため。長期間適切な処置をしないままほっておくと、炎症が何度も起き、変形する可能性がある」としながらも、「ネット上で言われているほど簡単に起きるものではない」と付け加えた。
中国中医科学院望京病院整形外科の温建民・主任は、「典型的な『携帯手』。関節が変形しているということは、外傷性関節炎の一種。当病院でもそのように診断された患者がいた。治療が必要で、悪い習慣をすぐに変え、携帯を使う時間を減らさなければならない。そして、医者が処方する薬を使わなければならない」と注意を呼び掛けている。
では、関節が本当に変形してしまうと、治療で元に戻すことはできるのだろうか?温主任によると、「症状を軽減することはできるが、完全に元通りに戻すのは難しい。生活習慣を改めなければならない。携帯を普通に使うのは問題ないが、あまりに長時間使うのはやめなければならない」という。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年3月18日