統計によると、17日には3500億元の中期貸出ファシリティ(MLF)が満期を迎えた。上述のトレーダーを含む複数の市場関係者によると、中央銀行はこのMLFを継続し、規模をいくらか増加させ、総量は最高で5000億元に達したとされる。預金準備率を0.5ポイント引き下げた程度の規模に達する。
アナリストによると、外国為替資金残高におけるマネタリーベースの投入が段階的に弱まった状況で、MLFは、マネタリーベースを積極的に補充する役割を担うことになる。一定のMLF規模を保つことは、通貨貸付と民間融資の安定した成長に有利に働き、成長の安定と構造の調整に中立的で適度な通貨金融環境を作り出すことにつながる。
MLFは中央銀行が昨年9月に創設したもので、マクロプルーデンス管理の要求に合致する商業銀行や政策銀行に向けて中期のマネタリーベースを提供するものだ。
中央銀行の周小川総裁は最近、通貨政策に対する新たな説明を行った。これによると、一部通貨政策の構造調整は持続的なもので、その時々のストックに応じて調整される。差別化された預金準備率はその一環だ。だが一部の政策は増量型のもので、市場で流動性が足りず、資金の増量が必要な際、中央銀行はこれを調節し、増量資金を経済に注ぎ込む。構造調整のための資金は注ぎ込まれてからしばらくすると市場に届き、流動性を高めて経済全体に行き渡るようになる。そうなると構造的な働きはゆっくりと消え、また総量をめぐる政策に変わる。
国務院の李克強総理は15日、第12期全国人民代表大会第3回会議の閉幕後、記者の質問に答え、「我々はここ数年、短期的な強い刺激政策は取ってこなかった。政策運用の余地はまだ大きく、『ツールボックス』に入ったツールはまだたくさんある」と語った。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年3月19日