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政協委員の易綱人民銀副総裁 インフレ懸念を検討中

人民網日本語版 2015年03月05日14:36

中国人民銀行(中央銀行)は3カ月の間に2回にわたり金利を引き下げ、ここにはインフレ懸念が見え隠れしている。全国政治協商会議委員を務める人民銀の易綱総裁は4日に初めてコメントを出し、人民銀が現在、デフレ懸念が存在するかどうかを検討中であり、金利引き下げを行う必要の有無などについては経済情勢をみて判断する必要があるとの見方を示した。また人民元相場は通貨バスケットを構成する通貨に対して強くなっており、レートは安定を保てるとの見方も示した。「新京報」が伝えた。

▽CPIはマイナスにならない

「上海証券報」の報道によると、易副総裁は4日、両会(全国人民代表大会と全国政協会議)に参加した際の空き時間に上記のコメントを出した。金利引き下げなどまだ大きな可能性のある問題については、「経済情勢をみる必要がある。人民銀は速やかに正確な対応をしており、やるべきことはすべてやった」という。

ここ最近、国際原油市場における原油価格の値下がりなどの影響によって、消費者物価指数(CPI)の前年同期比上昇幅が急速に縮小し、インフレ率の低下ペースは多くの人の予想を上回り、市場でインフレ懸念を引き起こしてもいる。易副総裁は、「CPIがマイナスになることはないが、PPI(生産者物価指数)には一定の期間にわたり持続的な圧力がかかるだろう。インフレ懸念については議論が可能であり、現在、人民銀もこの問題を検討中だ。既存の政策やすでにうち出された政策はインフレを考慮したものとなっている」と述べた。

▽人民元レートは安定を維持できる

金利が引き下げられ、経済に下方圧力がかかると同時に、人民銀レートもここ数カ月は低迷を続けている。人民元の対米ドルスポットレートはこのほど約29カ月ぶりの低水準を記録し、5日連続のストップ安となり、人民元の下落や国境を越えた資本の流出への懸念が高まった。


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