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欧州4カ国も参加表明のAIIBはなぜ注目を集めているのか? (2)

人民網日本語版 2015年03月20日09:18

英・仏・独・伊の欧州4カ国がAIIBへの参加を率先して表明したのには理由がある。張健所長によると、これらの国々はAIIBへの参加によって、アジアの新興エコノミーの成長による利益を受け取る資格を得ただけでなく、中国が打ち出す「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)などの発展戦略に参加することも容易となる。さらにアジアの資金を引き入れて自国のインフラ老化の問題を解決し、投資や雇用を引っ張り、債務危機以来の動力を欠いた欧州経済を刺激するというねらいもある。

アジア太平洋地域の経済が大きな潜在力を持っていることは米国も知っている。「アジア太平洋へのリバランス」戦略の打ち出しもその表れの一つだ。張健所長は、AIIBに参加する国の数が増え、AIIBの影響力が拡大すれば、米国が黙ってこれを見ていることはあり得ず、「自分がいいような方式で参加をはかってくるに違いない」と推測する。

最新情報によると、米日が主導するアジア開発銀行は、AIIBとの協力についてすでに検討を始めており、双方は将来、経験や技術、専門知識の共有で協力を展開する可能性がある。

▽参加国の経験を参考に

英国にはAIIB参加の様々な理由があるが、AIIBも同じように英国を必要としている。

中国社会科学院アジア太平洋研究所経済研究室の趙江林・室長は、「AIIBは資金の運用や規則の制定などのレベルで英国の協力を必要としている。AIIBは、中国が資金を運用し、中心となって設立する最初の国際金融機構だ。金融大国である英国は、フレームワークの設計や資本の運用などで豊富な経験を持っている。英国は、AIIBの運営ができるだけ早く軌道に乗るのを助ける役割を担い得る」と指摘する。

日本経済新聞の報じる通り、英国の参加によって、国際金融機構としてのAIIBの信用は大きく高まった。格付けが高まれば、AIIB主導のプロジェクトの資金調達コストも大幅に減ることとなる。(編集MA)

「人民網日本語版」2015年3月20日


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