鄭宏元氏は大気のサンプルを収集する
データによると、同化合物の分布の法則は、人類の活動と関連している。人類の居住地に近づくほど、大気中・水中の含有量が多くなり、離れるほど減少する。しかし南極は気温が低く、大気が下降するため、大気中に含まれる同化合物の濃度はその他の無人地帯と比べ高めとなる。
南極のサンプル収集、およびこれまでの北極におけるサンプル収集の結果によると、極地の海水、大気、野生動物の体内は、いずれも同化合物に汚染されている。特に食物連鎖の上層に位置する海鳥の卵のすべてから同化合物が検出された。これは同化合物が、生物の種の内部で引き継がれることを意味する。
鄭氏は、「南極における同化合物の伝播メカニズムの研究は、南極の環境保護に対して切実な現実的意義を持つ。これはまた、中国が関連産業の管理・抑制策を制定するための、基礎的な資料をもたらす」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月25日