中国西部航空はこのほど、微博(ウェイボー)の公式アカウントで、今月29-31日、体重45キロ以下の大人の女性、60キロ以下の大人の男性を対象に、預け入れ荷物が10キロまで無料になるキャンペーンを実施することを明らかにした。重慶や鄭州の空港で同社の飛行機に乗る旅客が対象だ。重慶晩報が報じた。
実際に体重を図る
同社の担当者によると、中国民用航空総局がこのほど、同社が格安航空会社(LCC)として今後業務を続けることを承認した。同社は29日から、預け入れ荷物や機内食・飲料が有料化される。ただ、今月29-31日までは、体重45キロ以下の大人の女性、60キロ以下の大人の男性を対象に、荷物の預け入れが10キロまで無料になるキャンペーンを実施する。10キロの手荷物を預けるには通常、オンライン予約すれば50元(約950円)、飛行場で申請すれば80元(約1520円)が必要だ。
同責任者によると、キャンペーンが実施される3日間、重慶と鄭州の空港カウンターに、体重計が設置され、実際に乗客の体重を測ってから、10キロ無料にできるか判断されることになる。
乗客の不必要な支出を減らすのがねらい
「肥満に対する偏見では?」との声が上がっていることに関して、同責任者は、「健康でスリムな体であることを呼びかけるのが目的で、肥満に対する偏見ではない。飛行機も単に交通手段の1つで、軽装で搭乗してもらうよう呼びかけたい。当社の調査では、一般乗客が預ける手荷物の重さは、ほとんどの場合、無料で預けることのできる制限重量を超えないことが分かった。また、乗客の40%が機内食を楽しみにしていない。今回これらが有料化されたのは、実際には乗客の不必要な支出を減らすため。これらも、今回キャンペーンを実施することになったきっかけ。バンドルサービスがなくなったことで、チケット料金がこれまでより20%安くなる」と説明した。
その他、同社の機内では今後、機内食は提供されず、機内で食事をしたい乗客は前もってオフィシャルサイトで予約(35元)するか、機内で購入(40元)するかしなければならない。オフィシャルサイトには「旅客一人ひとりを尊重するため、食品や飲み物を機内に持ち込み食べることは禁止します」と書かれている。