ハンドルネームはネット上における一種の身分を表す。多種多様なハンドルネームは確かにネット文化に新たな風を吹き込んだが、中には悪影響をも生み出している。中国国家インターネット情報弁公室が公布した『インターネットユーザーアカウント名管理規定』が3月1日から実施され、ネットユーザーは好き勝手にハンドルネームを付けることができなくなった。中国青年報が伝えた。
中国青年報社会調査センターが2009人のネットユーザーを対象に行ったネット調査によると、ハンドルネームと自分の趣味に関係性があると答えたの人は41.3%、本名と関係があると答えた人は17.6%、書物や他の資料から引用していると答えた人は10.2%であった。また、8%の人がハンドルネームに記念的意義があると答えた一方で、19%の人は適当に考えたものを使っていると答えた。
微博、貼吧、論壇、QQ(いずれも中国で流行しているコミュニケーションツール)やサイトを利用する際に同じハンドルネームを使用するか否かという質問に対して、全く同じものを使用すると答えた人が19.5%、大体同じものを使うと答えた人が59.5%、同じものは使わないと答えた人が16.6%であった。
北京の会社に勤める張さんは、アカウントを新しく開くときにはいつも固定のものを使用するという。その習慣は10年もの間続いており、「このハンドルネームは私の行動スタイルを反映しており、生活と仕事に対する期待と願望をも表している。その意味で、とても有意義だと思う」と張さんは語る。