(5)国際大通路と経済回廊の共同建設
陸上では、国際的な大型ルートを拠り所として、「新ユーラシアランドブリッジ」や中国・モンゴル・ロシア、中国・中央アジア・西アジア、中国・インドシナ半島などの国際経済協力回廊を共同で打ち立てる。海上は、重点港をつなぐ形で、スムーズで安全、効率的な輸送の大通路を共同建設する。中国・パキスタン、バングラデシュ・中国・インド・ミャンマーの2つの経済回廊は、「1ベルト、1ロード」の建設と密接にかかわっており、協力をさらに進め、さらなる進展を上げなければならない。
▽「1ベルト、1ロード」をいかに建設するか
(6)政策の意思疎通
沿線各国は、経済発展の戦略と対策について十分な交流と調整を行い、地域協力を推進する計画と措置を共同で制定し、協力中の問題の解決を話し合い、実務的な協力と大型プロジェクトの実施に共同で政策支援を提供する必要がある。
(7)施設の相互連結
交通面では、未整備区間を優先的に建設し、滞っている区間の流れを改善し、道路の開通・到達レベルを上げる。エネルギー面では、国際的な電力・送電ルートをの建設を推進し、地域送電網のアップグレードや改造での協力を積極的に展開する。通信面では、国際光ケーブルなど通信幹線ネットワークの建設を共同推進し、情報のシルクロードをスムーズ化し、大陸間海底光ケーブルプロジェクトを計画・建設する。
(8)貿易のスムーズ化
投資・貿易の利便化の問題を解決し、投資と貿易の障壁をなくす。国境通関地の「単一窓口」(ワンストップサービス)の建設を加速し、通関コストを引き下げ、通関能力を高める。貿易の新たな成長分野を掘り起こし、貿易の均衡化を促進する。投資の利便化プロセスを加速し、投資の障壁をなくす。相互投資の分野を拡大し、新興産業の協力を推進する。中国は、各国企業が中国に来て投資することを歓迎し、本国企業が沿線国のインフラ建設と産業投資に参加することを奨励する。
(9)資金の流通
沿線国の二国間の通貨スワップや決済の範囲や規模を拡大する。アジアインフラ投資銀行やBRICS新開発銀行の設立を共同推進し、関係各方面は上海協力機構の融資機構の設立について話し合いを展開する。シルクロード基金の設立・運営を加速する。沿線国の政府と信用ランクの比較的高い企業、金融機構が中国大陸部で人民元債券を発行することを支援する。条件に合致した中国大陸部の金融機構と企業は、大陸部外で人民元債券と外貨債券を発行し、沿線国による調達資金の使用を奨励することができる。