2011年の福島第一原子力発電所事故発生以降、輸入が禁止されている千葉県で製造された醤油が、浙江省杭州市や温州市の輸入品販売店で販売されていると報道された問題で、浙江出入境検験検疫局は1日、調査の結果、指摘があった醤油は兵庫県で製造され、中国に輸入されたもので、千葉県で製造されたものではないと明らかにした。新華網が報じた。
最近、福島など5県で製造された食品のラベルを偽造し、台湾で販売されていた問題が明るみになり、浙江省各地でも日本製の商品に対する注目が高まり、消費者やメディアが、杭州市や温州市の一部の輸入品販売店で販売されている醤油に、千葉県で製造されたことを表すと見られる表示があるのを発見。同局が職員を派遣して調査していた。
同局は、杭州大厦(ビル)など、指摘があった商品を販売する店を調査し、輸入業者と連絡を取り、原産地証書や日本の関連機関が発行した衛生証書などの資料を取り寄せて確認するよう指示した。指摘のあった醤油は同区の検査を通じて輸入された商品ではなかったため、同局はさらに、関連当局と連絡を取り商品の検査状況を確認した。