中国の二大鉄道車両メーカー・中国南車集団と中国北車集団はこのほど、合併が承認さたことを発表した。商務部(省)と中国証券監督管理委員会の審査をそれぞれクリアした。両社は株式取引を停止していたが、7日から上海市場でA株の取引を再開する。新京報が報じた。
同2社は、独占禁止法の抵触の有無を見定める審査をクリアしたことを伝える、商務部の関連当局が発行した「審査决定通知」(商反壟審査函[2015]第19号)を、3日にそれぞれ受け取ったという。
また、同日、中国証券監督管理委員会が設置した買収合併・再編審査委員会による審査が行われ、同2社の合併が、無条件で承認された。
早くて6月に合併完了
同2社は昨年年末に、中国南車が中国北車を吸収合併する形式で経営統合し、新社名を「中国中車股份有限公司(中国中車)」とする計画を発表した。3月末に発表された財務報告によると、2社の総資産額は約3000億元(約5兆7千億円)、昨年度の総売上高は2240億元(約4兆2560億円)、利益総額は108億元(約2052億円)だった。
最近開催された国務院(政府)常務会議において、李克強・総理が、同合併プロジェクトの進展報告を聴取し、市場の法則を順守し企業の意思を尊重するという原則に基づき、合併に有利な条件を整え、企業の安定した運営を確保し、費用対効果を高めるよう指示していた。新華社の報道によると、手続きは順調に進めば6月に完了する見込み。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月7日