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清明節に紙製iPhoneを燃やす 消費主義が伝統を変える

人民網日本語版 2015年04月08日13:35

5日の清明節は、西洋の復活祭の日にあたる。清明節の連休中に墓参りをして先祖を祀ることは、中国人が最も重視している行事の一つだ。中国の古代から続くこの習慣を巡って、一部の外国メディアが、「中国人が墓参りをする際、紙銭を焼くだけでなく、紙製のiPhone やルイ・ヴィトンのバッグ、フェラーリの高級スポーツカー、豪邸、不動産登記簿謄本、さらには愛人まで焼いており、もはや焼かないものは何もないほどだ」と驚いた様子で報道している。AFP通信は、この行動について、「虚栄の火」として疑問を呈しながらも、一方では「死者に敬意を表すあらゆるものは理にかなったものであり、紙製iPhoneを燃やすことは、現在の世界の発展が反映されている」という専門家の話も引用している。また、ジャパンタイムズは、「伝統と21世紀の消費主義が中国の清明節で出会った」と形容しているほか、「USAトゥデイ」は、5日、「米国人は復活祭にイースター・エッグを探すのに忙しいが、中国人は紙銭や紙製iPhoneを燃やして死者を弔っている」と報道している。環球時報が伝えた。

中国の清明節は、毎年企業家たちのクリエイティブなアイデアをかき立てている。企業家たちは、中国人が死者を弔い、死者が死後の生活でもより快適に過ごせるようにという伝統的な考え方の中から大儲けすることを願っている。そこから生まれた紙製iPhoneなどのさまざまな祭祀用品は街角の露店やネット上で1つ数元(1元は約19.4円)以下の値段で販売されており、売れ行きも好調だ。これらのアイデア商品の紙製品は主に紙銭がメインだったが、現在人々がお墓で燃やす祭祀用品はますます多様化している。伝統的な先祖を祀る日である清明節の3日間の連休には、陝西省黄帝陵で行われた大規模な先祖を祀る行事などを含め、さまざまなイベントが各地で行われた。北京ではネット上に抗日戦争で犠牲になった戦士たちを祀るための特別サイトが開設された。


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