あるメディアの8日の報道によると、黒竜江省哈爾濱(ハルビン) 市の市民4人が韓国旅行に行ったところ、「4人で計1つのスーツケースしかない」ことを理由に入国を拒否されたという。ネットユーザーからは、「所持金が足りなかったり、受け入れ人がいないことを理由に入国できなかったというのは聞いたことがあるけど、スーツケースを持っていないことを理由に入国拒否されたというのはおかしすぎるだろ」との声が上がっている。同ニュースに関して、韓国の入国管理局の職員は、「スーツケースを持っていないことは入国拒否の理由にはならない。税関の審査で、その4人は不法滞在する可能性があると判断された」と説明している。新京報が報じた。
同報道によると、ハルビンに住む李さんら4人が3月にツアーで韓国旅行に行ったところ、韓国の税関職員から、「4人で1つのスーツケースしか持っていない。不法滞在する可能性がある」と入国拒否を伝えられたという。
帰国後、李さんらは、旅行社に旅行代金返還を求めたものの、「一部しか返せない」と言われたという。その後、4人は「旅行社は事前に入国拒否のリスクを伝えていなかった」として、訴えを起こした。現在、訴訟が進行中だ。
韓国の入国管理局の職員は8日、取材に対して、「スーツケースを持っていないことだけを理由に入国拒否することは絶対にない。入国前、税関は審査を実施し、その過程で、他の原因で同4人は不法滞在する可能性があると判断され、入国を拒否した」と説明した。
同職員は、「中国に近い韓国は、不法滞在が多発している。近年、税関の審査も強化されている。旅行査証(ビザ)を持って入国を予定している人は、念のために自国の在職証明や在学証明も持参しておくといい」とアドバイスしている。