北京市海淀区は14日、2015年度の「特長生」の受け入れ計画を発表した。文芸、スポーツなどの面で優秀な学生を育成する同プロジェクトの分野に、演劇や剪紙(切り絵)、工芸品の面人(もち米の粉をこねて作った人形)、画題のひとつ花鳥画など、中国の伝統文化が加わった。同年度、同区の中学に入学する学生で、「特長生」として受け入れられるのは計1819人。京華時報が報じた。
海淀区入試センターの公式サイトによると、今年、同区の中学に入学した学生で、芸術系の「特長生」として受け入れられたのは計939人。最多は中関村中学で、定員98人だった。一方、最少は陶行知中学で、定員15人だった。
北京市教育委員会は今年、芸術系の「特長生」受け入れに関して、中国の伝統文化や無形文化遺産などの面に重きを置くよう指示した。取材でも、各学校の専門学科の新入生受け入れ計画を見ると、伝統文化に重きを置いた専門学科が設置されていた。例えば、育英中学は泥塑(泥人形)、第57中学は京昆、立新学校は戯曲、首師大二付属中学は剪紙、首師大付属中学は面人の専門をそれぞれ設置していた。
その他、同区は今年、「スポーツ特長生」を420人、「科学技術特長生」を460人、それぞれ受け入れた。うち、「スポーツ特長生」の受け入れ数が最多だったのは八一学校で、定員60人。一方、最少は知春里中学で、わずか1人だった。「科学技術特長生」の受け入れ数が最多だったのは中関村中学で、定員65人。一方、最少は温泉二中で、3人だった。
海淀区では、スポーツや芸術、科学技術などの分野で優れた学生は、自ら「特長生」としての入学を申請することができ、所在の学校で審査を行うと規定している。「特長生」として推薦される資格を有している学生は、志望する学校の「特長生」入試を受けることになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年4月15日